学校と国会
学校が終わると、すぐゲームセンターに行ってしまう。
これでは、勉強ができるようにならない。
今日の授業の「復習」や、明日の授業の「予習」をやる必要がある。
国会でも似たような問題があります。
夕方、国会が終わると、すぐ料亭に行ってしまう。
これでは、いつまで経っても政策通にはなれない。
だから、官僚になめられてしまう。
官僚を生かすも殺すも、大臣の腕次第だと思います。
そもそも、大臣には、官僚に対する指揮監督権があります。
にもかかわらず、国民世論に訴えて、
官僚が言うことを聞かなくて困っていると言うのは、おかしい。
これは、父親が、
「うちの子供は、親の言うことを聞かなくて困っている」と、
近隣の住民に訴えるようなものである。
アナウンサー announcer 2003 9 19
アナウンサーとは、用意された原稿を読む人のことです。
しかし、日本の大臣も、アナウンサーです。
まず、大臣就任あいさつ。
これは、実は、ある程度、官僚が事前に作成して用意してあります。
もちろん、能力がある人は、
官僚が用意した「大臣就任あいさつ」は、必要ありません。
次に、大臣の「談話」や「コメント」も、基本的に、官僚が作成しています。
さらに、国会答弁。
これも、官僚が、事前に答弁書を作成して、用意してあります。
なぜ、事前に答弁書が作れるかというと、
国会での質問者は、何日も前から、事前にわかっているのです。
だから、若手官僚が、質問する予定の議員のところへ行って、
事前に質問内容を聞いてくるのです。
ここは、野党議員も、癒着していますので、
質問内容を、事前に官僚に教えてくれます。
そこで、教えてもらった質問内容を、官僚は省内に持ち帰って、
答弁書を作成するのです。
詳しくは知りませんが、
課長補佐あたりが、答弁書の原案を書いて、課長と協議して、
最終的には、局長に目を通してもらうのかもしれません。
そして、答弁書が完成したら、大臣に手渡すというシステムです。
何日か後の国会で、予定された質問を、
野党議員が、予定どおり行い、
大臣は、事前に用意された答弁書を読むという「芝居」です。
大臣、官僚、野党議員と長年に渡る「癒着構造」です。
たまに、意地悪な野党議員がいて、
事前に教えた質問とは違う質問をする時があります。
こういう時は、大臣は立ち往生して、
後ろに控えている局長に助けを求めるのです。
また、何かの記念式典で、
大臣が、よく、あいさつしますが、
この「あいさつ文」も、官僚が事前に作成したものです。
極端な話、誰でも、大臣はできます。
サラリーマンでも、自営業者でもできます。
実は、同じ構造が、地方議会でもあります。